遮熱塗料は、熱を跳ね除けて建物に省エネ効果を発揮する塗料としてとても人気があります。
約20年前から徐々に注目され、省エネ活動への注目とともにここ数年では5倍以上の売り上げとなりました。
遮熱塗料は特殊な機能を持つ塗料ですので、採用の際はその性質をきちんと把握されてお選びいただければと思い、遮熱塗料の特徴をご紹介します。
遮熱塗料とは、家の外壁に塗る太陽光を反射する効果を持つ塗料のことです。
太陽光を反射させることで、外気の温度から家の内部の温度の上昇を抑える効果があります。
またその性能により省エネ商品として、国の推奨の元、自治体によっては、遮熱塗装に補助金があるところもあります。所沢市でも遮熱塗装による補助金がございます。
さらに外気から守る塗装という部分では、遮熱塗装以外に断熱塗装の2つがあります。
違いとしては、遮熱塗装は太陽の光を反射させる効果があり、断熱塗料は熱伝導を抑える効果があります。
遮熱塗装は、家の外部にあたる屋根や外壁に塗ると室内への熱の侵入を防いでくれるので、環境省の実験結果では、夏場の屋根の表面温度を7.8℃~7.3℃ほど抑制されることがわかっており、室内は最大で15〜20度の屋根表面温度を低下させる効果があり快適に保ってくれます。
また夏の室内の温度上昇が防ぐ仕組みが太陽光の反射のため、外部からの熱は伝わりにくく、保温効果は期待できません。
一方で断熱塗料は、外部の熱を伝わりにくくし、更に保温効果を持っていることが特徴です。
そのため冬が厳しい東北地方などには向いている塗料となります。
また、上記のような特徴から価格面では、遮熱塗料の方がお安く設定されています。
機能は限定的ではあるものの、遮熱塗料には、多くのメリットも存在します。
それがこの5つになります。
● 夏の室温の上昇を抑制する
● クーラーを使う頻度の減少により節電・省エネにつながる
● 建物の劣化を招く、熱損傷を防ぐことができる
● 助成金(補助金)を使って塗装工事ができる可能性があり、場合によってはシリコン塗装よりも安くなることがある
● 耐用年数が10〜20年と長い
それと比較してデメリットは、以下の2つになります。
● 冬場の保温効果がない
● 劣化すると遮熱効果が落ちる
断熱塗料以外にも高い性能を持つ塗料はたくさんありますが、それらはそもそもの原材料が高いことに加え、工事費用も嵩むというデメリットがあります。
そんな塗料の種類においては、多くのメリットを享受でき、尚且つ価格を抑えることができる遮熱塗料が選ばれる方が多くいらっしゃいます。