こちらの記事は、令和3年度における「所沢市スマートハウス化推進補助金」の家庭用のエコリフォームの取り組みの中でも、屋根の遮熱塗装に関する内容です。
（※昨年度、令和2年度からは条件が変更されている箇所もございます）

前回は所沢市のエコリフォームの取り組みの詳細、屋根の遮熱塗装についての補助対象者・申請期間および注意事項・補助金の金額・申請にあたってのルールやご注意事項・対象要件を満たす塗料の条件やその一覧をまとめております。【後編】では主に、加算措置・申請書類（必要書類）の詳細・申請の手続きや全体的な流れ・事業計画書についてお伝えしていきます。

・補助金額の加算処置・その条件について
　この度の所沢市のエコリフォームの補助金額の上限は、合算で30万円までであり、屋根の遮熱塗装は一律4万円ですが、こちらには加算処置が設けられています。条件は3つあり、いずれか一つにでも該当すれば、加算処置を受けられます。
　まず「18 歳未満の子が同居する三世代」が同居し、日常生活を営んでいる場合は補助金額の10%が加算されます。屋根の遮熱塗装（一律4万円）にて加算処置10%を合わせると44,000円の補助となります。
　次に「小規模事業者」を利用してエコリフォームの工事を実施する場合、補助金額の3％が加算されます。この「小規模事業者」とは、事前に登録されている従業員が20名以下の市内事業者を指します。詳しくは、市のホームページ（「スマートハウス 小規模事業者」で検索）にて名簿をご確認ください。なお同様に、屋根の遮熱塗装にて加算処置3%を合わせると41,200円の補助となります。
※弊社は「小規模事業者」に該当しますので、こちらの3%の補助が受けられます。
　そして最後の条件は、「再生可能エネルギー比率」が４０％以上の電力を利用している場合、補助金額の10%が加算されます。屋根の遮熱塗装にて加算処置10%を合わせると44,000円の補助となります。「再生可能エネルギー比率」はご契約されている電力会社のホームページにて、電源構成が公表されているページからご確認いただけます。「再エネ○％プラン」など契約種別から比率が分かるものもございます。
　これらの条件に全て該当する場合は最大23%までの加算処置を受けられることとなり、補助金額の合計は4万円（一律）×23%=49,200円となります。最大限の補助を受けて頂くために「小規模事業者」の利用をお勧めしております。

・申請書類（必要書類）の詳細
　次に、申請にあたり必要な書類についてご説明していきます。それぞれの段階で必要な書類の種類が変わってきますので、お間違えの無いようにお願い致します。
　まずは、申請時（工事着工前）に必要な書類一式です。
①所沢市スマートハウス化推進補助金交付申請書（家庭用）【様式第 1 号】
②事業計画書
③補助対象経費の見積書の写し（機器費・工事費等、内訳が分かるもの）
④事業内容が確認できる契約書の写し
⑤施工箇所の施工前の現況写真
⑥対象箇所の施工図面（物件の平面図、立面図等）
⑦部材の性能を証する書類（カタログ等）
※その他、必要に応じて提出する書類がございます。
・申請者以外の建物所有者または機器の共有名義人がいる場合 ・建物所有者共有名義人同意書（建物所有者と共有名義人が別人の場合、それぞれ必要です）
・三世代同居の加算措置の適用を受ける場合 ・三世代の同居（18 歳未満の子と同居）及び続柄が確認できる書類（住民票原本を参照）
・再生可能エネルギー比率 40％以上の電力を利用している場合・契約している電力の再生可能エネルギー比率が分かる書類（直近の電気料金請求書の写し、及び、比率の表示がある書類の写しが必要です）
　続いて、実績報告時（工事完了・引渡後）に必要な書類一式です。補助対象工事を完了した日から３０日以内、又は令和４年３月２５日（金）のいずれか早い日までに窓口へご提出ください。 また郵送提出の期限は令和４年３月２５日（金）必着です。
①所沢市スマートハウス化推進補助金実績報告書兼請求書（家庭用）【様式第 11 号】 ②領収書等の写し（社判の押印があるもの）
※領収日が交付決定通知書の日付から令和4年3月25日までのものに限ります。
③施行中・後の写真（施工箇所の全てが写っているもの）
④対象要件の製品が施工されたことが分かる書類（納品書、出荷証明書、保証書、施 工完了報告書などの写し）
　申請にあたり必要な書類は以上です。それぞれの段階に至るまでに一通り揃えていただけますよう、早めのご準備をお願い致します。また、受付時に修正が必要な場合があるため、ご印鑑をご用意ください。申請先は、所沢市環境クリーン部マチごとエコタウン推進課窓口です。必要書類はホームページからダウンロードできるほか、マチごとエコタウン推進課窓口で配付されています。

・申請の手続きや全体的な流れ
　ここからは、申請にあたってのお手続き・補助金がお振込みされるまでの全体的な流れについてご説明していきます。
　まずご契約の際、工事の着工前には申請書などの必要書類を窓口へ持参してご申請ください（持参のみ可）。所沢市に受領されましたら審査後、受付からおおよそ1か月後あたりに補助金交付が決定された旨の通知が、申請された方へ郵送にて届きます。
　その後、工事が着工および完了した際には「実績報告書兼請求書」を、工事完了から原則30日以内に窓口へご提出ください。郵送でも可能です。所沢市より、受領からおおよそ1か月後あたりに、補助金の交付が決定された旨の通知が郵送にて届きます。補助金は通知の発送後30日以内にご指定の口座へ振り込まれております。以上で申請から補助金交付までは終了となります。補助金がお振込みされた後も、工事完了日の翌年度から5年間は必要書類を各自ご家庭で保管してください。

・事業計画書について
　必要書類の一つ、「事業計画書」には屋根の遮熱塗装の面積（小数第3位以下切捨て）や遮熱塗料の性能（製品名・メーカー名・要件）、工事期間を記入する欄があります。見積書と対応させた上で内容を整理してからご記入ください。