補助を受けられる人は、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
・自分が住む住宅で補助対象となるリフォームをする(自宅であれば集合住宅でも対象とすることができます)
・補助金の申請をするときや、リフォーム後の報告の時に所沢市に登録している
・同じく申請や報告の時に税金の滞納をしていない
・同じリフォームで他の補助金などを受けていない
どの条件も厳しいものではないので、ほとんどの人が問題なくすべての条件を満たせるのではないでしょうか。
2019年度の実績では、エコリフォームは平成31年4月1日から令和2年3月25日の間に工事が完了したものを対象としていました。具体的には工事が完了し、その分の費用を支払い、実施後の報告ができる状態になるのが上記の期間であればよいということです。エコリフォームでは工事を始める前に申請を行う必要があり、毎月1~10日の土、日、祝日以外に行えますが、ゴールデンウィークのある5月と年度末の3月は若干の変更があるので、その点は注意が必要でした(予算額に達したので、家庭用の受付は終了しています)。
申請は所沢市環境クリーン部環境政策課に必要書類を持っていきます。たくさん書類があり大変ですが、よく確認して不備がないように気を付ける必要があります。工事後の報告についても、工事完了から30日以内と期限が決まっているので、時間があるからと言って、後回しにしてしまわないようする必要があります。なお、原美建では、提出書類に関するサポートも行っております。
補助金の対象項目は全部で12項目ありますが、今回はエコリフォームについて詳しく見ていきましょう。
補助対象項目 | 補助金額 |
400円 /㎡ (施工面積) |
以下の使用に適合した塗料を外壁又は屋根の全面に塗装すること
・グレー(N6)塗料の試験体で、日本産業規格(JIS K5602)により測定された日反射率測定値(全波長域)が50%以上であるもの。
ただし、当該塗料と同等の製造技術であれば、グレー(N6)以外の色の塗料であっても可とする。
・屋根を塗装する場合は、日本産業規格( JIS K5675)に適合した塗料であること。
リフォームの中で遮熱塗装については、あまり耳にされたことがない方も多いのではないでしょうか。遮熱塗装では通常の塗装とは違い、太陽光が熱エネルギーに変わる前に塗膜部分でその大半を反射し、熱が室内に伝わることを防ぐことで室温上昇を抑えることができます。それによりエアコンの負担を減らし、光熱費を削減することができます。通常の塗料と比較した場合、真夏の屋根の表面温度は約15~25℃低減され、約15%の電気代が節約できると言われています。市の指定塗料はグレー(N6)と定められていますが、基準値を超える日反射率であれば他の色も選べますので、効果と外観の両方から検討してみてください。遮熱効果で冷房費の節約に役立ちますが、断熱材とは違うので冬場の室内温度を保温する効果はありませんので注意しましょう。
補助対象項目 | 補助金額 |
外窓の交換 | 大(2.8 ㎡以上) 4 万円/箇所 中(1.6 ㎡以上 2.8 ㎡未満) 2.5万円/箇所 小(0.2 ㎡以上 1.6 ㎡未満) 2万円/箇所 |
内窓の設置 | 大(2.8 ㎡以上) 2.5 万円/箇所 中(1.6 ㎡以上 2.8 ㎡未満) 1.5万円/箇所 小(0.2 ㎡以上 1.6 ㎡未満) 1万円/箇所 |
窓ガラスの交換 | 大(1.4 ㎡以上) 1.2 万円/箇所 中(0.8 ㎡以上 1.4 ㎡未満) 0.9 万円/箇所 小(0.1 ㎡以上 0.8 ㎡未満) 0.3 万円/箇所 |
4万円/箇所 |
外部に面した既存の窓を熱貫流率が465[W/(㎡・K)]以下を有するものに建具枠とともに交換にもしくは、内側に内窓を設置、窓ガラスのガラス部分の交換すること。
玄関ドアは自宅の主な出入り口を指し、こちらも熱貫流率が465[W/(㎡・K)]以下を有するものに交換すること。
補助対象項目 | 補助金額 |
床の断熱改修 | 800円 /㎡ (施工面積) |
600円 /㎡ (施工面積) |
家全体をリフォームする必要はなく、1部屋に面する床、天井、外壁全面単位でリフォームすれば良いが、屋根は全面をリフォームする必要がある。
使用する断熱材の厚さは建築物省エネ法で規定された、熱抵抗率の基準値 [㎡・K/W]×熱伝導率 [W/m・K)]以上になること。
補助金の対象としては以上となります。
それぞれのリフォーム毎に補助金がもらえるのですが、リフォームにかかった費用が30万円以上(税込)ある必要があります。
また、上限の金額は40万円となっており、対象額がそれを上回る分の補助金は支給されませんので、リフォーム範囲が大きい場合は金額を把握しておきましょう。