所沢市は、様々な助成金や補助金の施策を行っております。昨年から一部制度が変更されましたが、2020年も引き続き標題の制度が実施されております。
同制度は、環境負荷の低減を目指し、省エネルギーのためのリフォームを行った方などを対象として、数万円から数十万円の補助金が支払われるものとなっています。各自治体で同様の制度が導入されており、所沢市は10種類の項目を補助対象としていますが、昨年と補助対象項目が異なっていますので、注意が必要です。これらの補助金については、申請が受給要件となっているため、この補助金に限らず、市のホームページなどを定期的に閲覧して情報収集をされることをおすすめします。
この補助金は、一定の条件を満たした場合は、外壁塗装(外壁、屋根の遮熱塗装)の施工にも利用できるものとなっております。
補助金を受給するためには、一定の条件を満たす必要があります。上述の通り、この条件の一つとして、所定の期間内に申請を行ったのちに審査を経て、交付の決定を受けることも含まれます。
ただし、ここでいう条件とはそこまで厳しいものではないと思われますので、補助対象の設備を導入される方であれば、どなたでも条件を満たすことが可能だと思います。一方で、受け取る補助金の項目によっては事前に申請が必要となる場合があり、設備の導入日と手続きの日程を調整することが必要となることもあり得ます。そのため補助金の交付を希望される方は、ご自身が導入を検討している設備が補助金の対象となる項目であるか否か、施工を担当する企業や市役所の方に予め確認されることをおすすめします。
2019年度の実績では市が予定していた予算を超える申請がありました。受付は先着順となるため、早めの申請が求められます。2020年度12月1日時点において、工事着工前に申請が必要となるエコリフォーム執行率は90%に達していることからも、早めの申請が必要なことが伺えます。
具体的に何を導入すればいいか
所沢市のホームページにあるスマートハウス化推進補助金に関するページ(2020年度)には次のように書かれています。
「再生可能エネルギーの導入を推進し、市域の低炭素化を図るため、住宅の環境性能の向上や太陽光発電設備の導入に係る経費の一部を補助します。」
このままでは非常にわかりにくいので、簡単に対象となる内容を以下のようにまとめます。
・省エネルギー住宅を建てる
・省エネルギー仕様にリフォームする
・太陽光発電設備を設置する
・太陽熱を利用する設備を設置する
・燃料電池や蓄電池設備を設置する
・電気、ハイブリット、燃料電池自動車を購入する
・節水ができる設備を導入する
これらのいずれか該当するスマートハウス化を行う場合は、所定の手続きを行った後、審査完了により補助金を受給することができる仕組みとなっております。
上記のうち、補助金の支給金額の高い項目として、家を建てること、リフォームすること、そして燃料電池自動車の購入の3つが挙げられます。
家を建てる場合は、建物自体がネット・ゼロ・エネルギー・ハウスという基準または低炭素建築物の基準のいずれかを満たさなければなりません。また、燃料電池自動車の購入については、ルールが明確でわかりやすいものとなっています。一方で、リフォームの場合は建物全体で判断されるわけではなく、リフォームの対象箇所ごとに細かく条件が定められているため、補助金の対象となるリフォームの内容について、詳しく確認する必要があります。
エコリフォームとは、リフォームの中でも環境への配慮に加え、人がより快適に暮らすことができることの双方を追求したものの総称です。
エコリフォームには大きく2つに大別され、1つは省エネルギーを達成するために建物の断熱性を高め、使用するエネルギーを削減するものとなります。
通常のリフォームと比べ初期投資が高額となる傾向はありますが、省エネルギーとなることから光熱費の削減にもつながり、かつ地球環境にも配慮した住まいとなります。
光熱費等の節約効果については、リフォーム会社によってはこれを試算してくれるところもありますので、依頼する住宅リフォーム関係のメーカー企業の方に相談してみましょう。
もう1つはリフォームの材料に自然素材(珪藻土や天然木など)を使用し、シックハウス症候群の発現可能性を提言し、健康的な暮らしを実現しようとするものです。
シックハウス症候群とは、工事の際に使用する材料に含まれる化学物質により室内の空気汚染が生じることに伴って発生するもので、頭痛、吐き気、めまいなどの症状があります。
エコリフォームでは自然素材や環境や人に優しい素材を使用することから、シックハウス症候群対策としても効果を発揮する可能性があります。
この2つのうち、省エネルギーにつながるものが補助金対象となるリフォームとなっております。
詳しくは以下の所沢市のホームページをご確認ください。