今回は、室内の温度情報を抑える塗料のメリットや効果などを解説いたします。
室内の温度上昇を抑える機能を持つ塗料は、主に2種類あり、「断熱塗料」と「遮熱塗料」に分かれます。
断念塗料とは、熱伝導を抑え、熱を伝わりにくくする塗料です。
そのため、室内外の熱の移動を抑えるので、夏は暑さを抑え、冬は寒さを抑え
、どの季節に置いても室内を快適に過ごせる様にするための素材です。
一方で、遮熱塗料に関しては、光や熱を反射するという特徴があり、夏の暑さを抑えることに有効です。一方で、光や熱を通さないということで、冬の太陽の暖かさも遮断してしまうので、冬場は室温が下がりやすくなるという傾向があります。
それではここで、断熱塗料と遮熱塗料のメリットをまとめてみます。
断熱塗料のメリットは5つあります。
・熱伝導を抑えて、室内の温度を快適にするための手助けができる。
→一年を通して、快適に過ごすことができます。
・室内の温度を快適に保つため、光熱費の節約にもなる。
→冷暖房のoffにより、環境にも優しくできます。
・窓際によくみられる結露の発生もしにくくなる。
→これは、室内室外の温度差から発生する現象ですが、室外の壁の温度も低くなりすぎるのを防ぐため、結露は発生しにくいと言われています。
・断熱塗料に比べ耐久性も高く、10〜20年の効果を保つことができる。
→質の良い塗料のため汚れにくく、チョーキングと言われる塗料のひび割れなどおきにくくなることから耐久性が優れていると言われています。
また塗料の主流であるシリコンの耐久年数が10~15年に対し、断熱塗料は種類によっては20年近い耐久性を謳ってるメーカーもあり長い効果が期待できるのです。
住宅の構造にもよりますが、隣り合った部屋の音などは断熱塗料をぬることで騒音が半分以下になるとメーカーの実験結果ではでています。また両方の部屋でなくても片方の壁にぬるだけでも効果が実感できるとも言われています。
・防音や消臭効果のある塗料もある。
→断熱塗料にはセラミックを使用した塗料もあり、そのため音の振動を小さくする効果もあります。それにより外の車や雨の音、人の声などの音、屋内での話し声などの音漏れを防ぐのに効果的です。
遮熱塗料のメリットは4つあります。
・光を反射することで、熱の劣化を抑えることができる。
→これにより光による劣化を防ぐことができます。
・夏の光熱費を削減できる。
→夏はなかなか光熱費を落とすことが難しいですが、その手助けをしてくれます。
・ヒートアイランド現象を抑えることができる。
→ちょっと触れただけで熱い!というびっくりする様な感覚を抑えることができます。
・断熱塗料に比べ価格が安い。
→例えば、30坪の家で比較すると約20万円の価格の違いが出ることがあります。
この様にそれぞれのメリットの比較をしてみると、断熱塗料の方が、季節を問わず汎用性の高さが際立つ形になりました。