家屋の美観や資産価値を守るために、建物の定期的なメンテナンスは必要です。
そして、この定期的なメンテナンスの中には、外壁の塗装塗り替えがあげられます。
しかし、外壁の状態がどのような状態になったら、塗り替えを必要とするのかがわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方々のために、今回は外壁塗装を行うべき状況の外壁劣化についてお伝えしていきます。
■外壁の劣化進行は徐々にやってくる
外壁の塗膜は、見た目に劣化がなさそうでも、外壁が色あせをしているのが確認出来たら、そろそろ塗り替え時期かなと思って間違いありません。
外壁の色あせは、塗膜自体の劣化が始まっているということですから、塗り替え時期の目安と考えていただいてよいでしょう。
そして、色あせより劣化が進む状態が、手で外壁に触ってみてチョークのような白い粉が手につく「チョーキング」という現象の現れです。
これは、外壁が日射しや紫外線、雨や風などにさらされて起きてしまう、塗装膜の表面劣化の症状です。
そのまま放置しておくと、外壁がひび割れたりカビが発生したりする恐れもありますので、早めに外壁の塗り替えを行うようにしましょう。
■ここまでくると、すぐにでも塗装の手配をした方がいい
見るからに、外壁の塗膜が膨らんでいる状態や剥がれている状態の時は、すぐにでも塗装作業を手配してください。
何故なら、この状態は外壁塗膜の劣化の進行度が高い範囲であるからです。
この塗膜の膨れあがりや塗膜の剥離を放置しておきますと、そこから雨水が外壁内に浸入し、外壁自体のひび割れを引き起こしてしまう可能性があります。
外壁のひび割れを「クラック(ひび割れ)」といいますが、クラックの幅が0.3ミリ以下の状態を「ヘアークラック」、0.3ミリ以上の状態のものを構造クラックと呼び、0.3ミリ以上の構造クラックがある場合には、早急にリフォーム(修理)が必要となります。
外壁のクラックを放置してしまうと、そこから確実に雨水が浸入していき、屋内にカビが発生する原因になったり、家屋自体の強度低下を引き起こしたりする場合がありますのでご注意ください。
■まとめ
外壁塗装をするタイミングについてご紹介してきましたが、ご自宅を守るうえでも外壁塗装の状態を週に一度は確認してみましょう。
確認する際は、日が当たる外壁面だけでなく、陽があまり当たらず湿気が多いこともある北側の壁面も重要ですから確認をすることをおすすめします。