所沢市では住宅リフォーム時に再生可能エネルギーを導入したり、給湯器などを省エネルギーのものに変更することで、2020年に補助金を申請できました。現時点で2021年の実施について所沢市のホームページ上に記載はありませんが、今年度についても昨年度から一部変更があった点を踏まえると、仮に2021年も引続き同様の制度が設けられた場合であっても、2020年から変更はあるものと思われますが、概要をつかむという意味でご参考にして頂ければ幸いです。
補助を受けようとする人は、以下の条件をすべて満たす必要があります。
・自ら居住する住宅において、補助対象となるリフォームを実施する(集合住宅でも支度であれば対象となります)
・補助金申請時またはリフォーム後の報告時に、所沢市に登録している
・申請時または報告時に税金の滞納をしていない
・同じリフォームに関して、他の補助金などを受けていない
特に厳しい条件はありませんので、ほとんどの人が大きな問題なく条件を満たせるのではないでしょうか。
2020 年度では、工事着工前の申請受付期間はエコリフォームは令和2年4月1日から令和3年2月26日までとされています。また、補助金の支給を受けるためには、上記の申請期間内に事前申請を行ったうえで、申請日から令和3年 3 月 25 日(木)までに工事を完了させ、領収書等、必要書類を添付した状態で、実績報告書兼請求書を提出する必要があります。実績報告書兼請求書の提出は、原則として工事完了から30日以内とされていることに加え、予算額に達した時点で補助は終了となるのですが、エコリフォームに関しては、10月1日現在において、既に67%が執行済みとなっていることからもわかるように、時間があるからと言って、後回しにしてしまわないように注意する必要があります。なお、原美建では、提出書類についてもサポート致します。
補助金の対象項目は全部で10項目ありますが、今回はエコリフォームについて詳しく紹介します。
屋根の遮熱塗装に関するリフォーム
補助対象項目 補助金額
屋根の遮熱塗装 一律4万円
以下の使用に適合した塗料を外壁又は屋根の全面に塗装すること
・グレー塗料の試験体で、日本産業規格により測定された日反射率測定値(全波長域)が50%以上であるもの。ただし、当該塗料と同等の製造技術であれば、グレー以外の色の塗料であっても可とする。
・屋根を塗装する場合は、日本産業規格に適合した塗料であること。
リフォームの中で遮熱塗装については、耳にされたことがない方も多いと思います。通常の塗装とは異なり、遮熱塗装においては、太陽光が熱エネルギーに変わる前に塗膜部分でその大半を反射し、熱が室内に伝わることを防ぐことで室温上昇を抑えることができます。これによってエアコンの負担を減らし、光熱費の削減につながります。通常の塗料と比較した場合、真夏の屋根の表面温度は約15~25℃低減され、約15%の電気代が節約できると言われています。また、市の指定塗料はグレーと定められていますが、基準値を超える日反射率であれば他の色も選べることから、効果と外観の両方から検討して頂くことも可能です。遮熱効果で冷房費の節約に役立ちますが、断熱材ではありませんので、冬場の室内保温効果がない点にはご注意下さい。
玄関ドア等交換 4万円/箇所
窓は一定の性能を満たしたもののみが補助対象となります。
床、天井、外壁、屋根の断熱に関するリフォーム
補助対象項目 補助金額
床の断熱改修 800円 /㎡ (施工面積) ※ただし、上限は5万円
外壁、屋根、天井の断熱改修 600円 /㎡ (施工面積) ※ただし、上限は5万円(外壁のみ10万円)
家全体のリフォームは不要で、1部屋に面する床、天井、外壁、屋根全面単位でリフォームすれば良いものとされています。
断熱材の厚さは、建築物省エネ法で規定された、熱抵抗率の基準値を満たす必要があります。
補助金の対象は以上となります。
ただし、補助金の交付は、同一年度内において、補助対象項目毎につき1回限りとの制限が設けられていますので、同一補助項目を複数回に分けてリフォームすることを検討されている場合は要注意です。また、補助金額も3万円以上となる必要があります。
さらに、補助金額の上限は30万円となっているため、これを上回る分について補助金は支給されません。従って、リフォーム金額を事前に把握しておく必要があります。
壁全体の面積を算出後に、開口部の面積を引いて塗装部の面積を算出してください。
屋根や外壁の面積の計算は少し複雑になりますが、遮熱塗装をされるのであれば必要となりますので、よく確認しましょう。